蜜月なカノジョ(番外編追加)
「やばいっ、何これ、ドラマみたい!」
「やっばい、オーナーって超カッコイイ!」
「男でも女でもあんなカッコイイってずるくない?!」
「杏ちゃんが羨まし過ぎる~~!!」
「っていうかお似合い過ぎでしょ~~~っ!!」
見れば全員が目をハートにして大興奮。
見る限り、この状況に嫌悪感を抱いている人は皆無のように思えた。
…そうして。
「オーナー、びっくりしたけどオーナーはオーナーですから」
「そうそう、別にオーナーが男だろうが女だろうが私達のやることは変わらないですからね~」
「っていうか俺密かにオーナーに片想いしてたんだけど…!」
「あははっ、ドンマイドンマイ!」
「俺の、俺の杏ちゃんがぁ…!」
「青柳さんもドンマ~イ!」
「「「 とにもかくにも、おめでとうございますっ !!!」」」
大騒ぎしながらも、最後には口を揃えてそう言ってくれたスタッフ一同に、私だけでなくナオさんまで感極まって言葉に詰まってしまった。
「皆…ありがとう…ありがとう…!」
ぐいっと目尻を拭ったナオさんを心から誇りに思う。
これだけ素敵なスタッフが集まったのも、ナオさんの人望があってこそ。
全てはナオさんの努力の賜物なんだ。