蜜月なカノジョ(番外編追加)

呆然としながらやっとのことそう答えたスタッフをその場に残し、風の如く凄まじいスピードで足を進める。
そうしてタクシーに杏を押し込んだあたりで____


「ぎゃーーーっ、さっきの見たっ?! やばい、心臓止まるかと思った!」
「ほんとほんと、ナオさんの溺愛っぷりは知ってたけど杏ちゃんのは初めて見たよ…!」
「なんか、見てはいけないものを目撃してしまった気分…」
「でもでもめっちゃラブってたね。見てるこっちが溶けるかと思ったわ…」
「うん、あのダダ漏れの桃色オーラはやばかった…」
「っていうかオーナー最後完全に男に戻ってたよね?」
「家に帰ったらソッコーで…」
「ぎゃ~~~~~っ!!!」


我に返ったスタッフによってそれはそれは凄まじいことへとなっていたらしい。

…と、後に「あんた達ほんっとお似合いよ!」と盛大な皮肉交じりに吐き出した葵によって知らされた。




そして俺たちはというと_____


休日の翌日になってもひたすら杏を寝室から出してやらなかったことを…
俺が文句言われる筋合いはどこにもない!!

と胸を張って主張しておきたいと思う。



fin
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