蜜月なカノジョ(番外編追加)
「杏~~」
「ん…」
仕事が忙しくて帰りの遅いナオさんのためにご飯とお風呂の準備をして待つ。
そうして一通りのことが済んだナオさんが先にベッドに入っている私のところに潜りこんでくるのも、ここに住むようになってからの日常の1ページ。
正直最初は戸惑ったけど…今ではその温もりがないと眠れないくらいだ。
「相変わらず杏ってばあったかくて気持ちいい…」
「ふふ、それを言うならナオさんの方ですよ。いつも…ふわふわ包み込まれてるみたいで…しあ…わ、せ…」
あぁ…もうダメだ。
いつもいつも、ナオさんにギュッとされるとたちまち瞼が落ちてくる。
この極上の抱き心地は…もう…反則だ…よ…
「…杏? ……ふふっ、ゆっくりお休み」
微睡みながらふわっと額に柔らかな感触を感じた。