蜜月なカノジョ(番外編追加)
「…………………」
どれくらいの時間それが続いたのか。
ふっとその心地よさが消えたことにどうしようもない寂しさを感じてゆっくりと目を開ける。と、最後に見た時と全く変わらない、…ううん、あれ以上に妖艶さを増したナオさんが私を至近距離で見つめていた。
何故か口元が濡れていて、そして何故か私の呼吸は上がっている。
「杏……嬉しい…」
「ナ…オさん…?」
「杏とキスができるなんて夢みたいだ…」
「へ…? ___っ!」
いまだぼーーっとしている私の口元をぺろっとナオさんが舐めた。
何が起きたかわからず目を見開いて硬直する私に、何故だかナオさんはさらに機嫌がよくなって…
「もっかいしよう? …ううん、数え切れないくらいにしたい」
「……え…?」
するって、何が?
え。なんでまたナオさんの顔が近づいてくるの?
近づいて…
チュッ。
何、これ…私、もしかしてキスしてるの?
口と口でするキス…してるの?
ナオさん…と…?
キス…………______キス??!!!
__________!!!!