蜜月なカノジョ(番外編追加)
「この一週間で確信したの。杏は私だからこそ受け入れてくれてるんだって」
「…え?」
「杏がその場の空気に流されただけでこんなことができるような子じゃないってのは、昼も夜もずーーーっと一緒にいた私が誰よりもわかってる。私だからハグだってされるしキスだって受け入れられる。大人のキスだってね」
「!!」
笑いながらチラッと出された舌にボンッ!!と爆発する。
「それはつまり杏が心の奥底では女としての喜びを知りたいと願ってるから。そして私からの愛情なら素直に受け入れられる。…私の秘密を知った後でもね。だったら立ち上がらなきゃダメでしょ」
「立ち上がる…?」
「そうよ。杏に女性としての喜びを与えられるのはこの世に私しかいない。だったら頭のてっぺんから足の先までこれでもかってくらいに愛さなきゃ。心も体も」
「か、からだっ?!」
物騒な言葉に慌て始めた私の背中を大きな手が撫でる。
「…ほらね。杏、自分で気付いてないでしょう? 今だって私が触った途端に目がうっとりしてるのよ。こんなの心から受け入れてる相手じゃなきゃできるわけがないでしょう」
う、うっとり?! そ、そうなの…?!