蜜月なカノジョ(番外編追加)
「杏、難しく考えないで。私は杏のことを心の底から愛おしいと思ってる。だから杏が私を必要としてくれるなら女としてだろうが男としてだろうがずっと傍にいるつもりだった。でも杏が本当は女として愛されることを望んでいるのなら…これからは『ナオ』としてだけじゃなく『直斗』としても杏を大事にしていきたいの」
「ナオさん…」
「もちろん嫌がることなんて絶対にしないわ。あくまでも杏が受け入れてくれてるということが大前提なんだから。それでも、杏が受け入れてくれるのなら私は遠慮しないで攻めるわよ」
「せ、攻め…?」
聞き慣れない言葉に私のまぬけ面は止まらない。
そんな私にナオさんがあの妖艶な笑みを浮かべると___
「杏。俺に愛される覚悟はいいか?」
「____っ」
耳元で舐めるように囁かれ、ゾクゾクッと全身を震わせる私に実に満足そうに微笑むと、ナオさん…の姿をした『直斗さん』は再び私の目の前を真っ暗にした。
相変わらず絶賛思考停止中の私を快楽の渦へと引き摺り込みながら。