これまでの経験から、心に傷を持った主人公は男性恐怖症。そんな彼女にさりげなく手を差し伸べてくれたのは綺麗な大人の女性。
そんな彼女に助けられながら生きていた主人公。だけど、ある日、彼女の真実を知ってしまい―――…
ありそうな展開と設定なのに、お互いがお互いを大切に想い、ゆっくりと紡がれるストーリーはすごく丁寧で読んでいてもほんわかしてきます。
当初は戸惑いながらも、気持ちを押し付けることもなく、だけど、気持ちを伝えてくれるナオ。それは、外見とは違い、ヘタレな彼だからこその優しさと慎重さ。でも、それが主人公にはとてもよくて、話の中で『波長が合っている』と言われていることに納得できました。
そんな二人だからこそ、お互いに必要だったのではないかと思います。
ゆったりと、だけど、一生懸命に進んでいく恋のお話です。