お散歩
『そりゃ、引きずりますよ
 俺が引き込んだ奴が別の組織と繋がってて、そっから抜けようとして殺されたなんて、光翔さんにもあいつにも頭あがんないっす』

「まぁな、でも光翔が認めたんだ
 それだけ蓮には見る目がある
 そんなに背負い込まなくて良いんじゃねぇか?」

『でも!』

「俺は?俺はお前が居なかったら光翔さん達に会えなかった
 それに、お前が殺されそうだった俺に生きる価値を与えてくれた
 それに嘘偽りが合ったんなら俺は今ここにいねぇよ」

『翼・・・』

 そっか、翼ってそういう奴だった
 馬鹿だな

『でも、俺のせいで遥海を危険なめにあわせた
 遥海が一緒に居てくれるかわかんねぇ』

「それは全然心配ないよ」

「蓮・・・」

『なんで・・・』

「蓮が寝てるあいだ、毎日毎日ここに通ってた」

「良かった・・・蓮、起きないのかと思った
 でも、起きてよかった…ぅッ」

『遥海、こっちおいで』

「蓮、蓮、蓮!!」

『心配かけてごめんな
 それと怖い思いさせたのに嫌いにならないでくれてありがとう
 好きだよ、遥海』チュッ

「私も、蓮のこと好き!」

「じゃぁ、俺達は邪魔そうだから出てくよ
 遥海ちゃん蓮の事よろしくね」

「こちらこそお願いします!」
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