お散歩
『そこで、城島組に入らなければ一生関わらない
 入れば力が手に入る
 みんな最初は戸惑うけど、覚悟決めて城島組に入る人もいれば断った人もいた
 入った中の1人俺が最後に認めた奴は他の組の構成員で、城島組を潰すためだけに入ってきた奴がいた
 そいつは最初こそ城島組の訓練も役割もまともにこなせなくて毎日必死こいて周りの組員について行こうとしてた
 もちろん、城島組は実力主義だから強くて頭の切れるやつらが上へ上へとのし上がる事ができる
 だから毎日必死こいてやってたあいつは強くなって俺と行動を共にすることも多くなった
 けど、あいつはあくまでも他の組の構成員
 頭の切れるやつらがいる城島ではずっと嘘を貫くことは不可能な話だった
 上へ行けば信頼されて情報を手に入れるのは簡単な事、けど情報を扱うにあたって最も重要な事、それは身元の保証
 けどあいつは他の組の構成員、身元の保証がされなかったんだ
 だから光翔さんはあいつを呼び出してその組を裏切るか城島に入るかを決めさせた』
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