お散歩
 ギィィ

『くっそ!』

 ガンッ

 なんで!なんで!なんでなんでなんでなんでなんで!なんで!

 俺はなんで、誰かが傷つくことしかできねぇんだ

 あいつも俺が居なければ殺されずにすんだのかな

 くそ ガンッ

 くそくそ ガンッ

 もう疲れた

 屋上だけどいいや

『寝よ』


 ***

 キーンコーンカーンコーン

『んっ、ふぁ〜』

 頭ふらふらする

 さみぃ

 昼か

『どうせ誰もこねぇし、もっかい寝よ』

 +++

 バンッ

『光翔さん!』

「蓮・・・」

『ねぇ、あいつは、あいつはどうなるの!?』

「蓮大丈夫、あいつはこっちの組に入る」

『ほんとに?あいつどこにも行かない?』

 これは、あいつが殺される前の話

 あいつの正体が分かって光翔さんに呼び出された

 光翔さんとあいつが話し終わったと聞いて光翔さんがいる部屋に飛び行った

 そこであいつはこっちに入ることを聞いた俺は安心してまた明日、話せると思ってた

 けどあいつが、いちから始めるとなると色んな業務の引き継ぎがあるため全くと言っていいほど会えなかった

 そしてその数日後あいつは、居なくなった

【死】と言う最悪な形で
< 74 / 97 >

この作品をシェア

pagetop