お散歩
***
『翼!』
「どうした?」
『飯食ったからバスケしよ!』
「まじかよ・・・
なんでそんな元気なの」
『腹満たされたから?』
「飯の力すげー」
『やろ!』
「おう、んじゃあやるかー」
「蓮ーーー!」
『冬弥どうした?』
「蓮に電話!
女の人!」
『おう!今行く!』
「俺も付いてく
んでついでに便所」
『おう』
誰だろ
城島の電話にかけてくるやつ
『冬弥かわる』
「俺行ってくる」
『おう
もしもし、御電話かわりました』
〔あなたが、蓮君ね!
こんばんは!七彩 美知瑠よ!〕
あー、来た
関わりたく無かった
誰かにこうやって名前言われて1回や2回話したって存在すら忘れる俺が唯一、興味のない奴の名前を覚える機会
別の組のやつかもしくは、俺が最も関わりたくないと思った奴
『どうも、始めまして
遥海さんにはお世話になっています。』
「蓮戻っ・・・」
翼、皆を集めろ
〔いいえ〜
実はね、お願いしたいことがあって電話したの!〕
『なんでしょうか』
〔あのね、蓮くんと仲良くしたいなぁ〜なんてっ!
ダメかしら・・・〕
『良いですよ』
〔本当に!
ありがとぉ〜
じゃぁ、明日から学校にお迎えに行くわね!〕
『分かりました。
宜しくお願いします。』
〔えぇ!
今日はもう遅いからこれで失礼するわね!
また明日!〕
『はい、また明日』
ツーツーツー
お前が俺の学校に来れればな
『クスッ』