想文-*ソウブン*-
背の高い海斗を押しのけて
前を見た菜緒。

そこには、綺麗な可愛い
女の人とイチャつく
慶太先輩の姿が…。

「せやから言うたんに…」

海斗があちゃ-顔をしている
その前で、菜緒は一生懸命
状況を把握しようとしていた。

でも、考えれば考えるほど、
頭の中がこんがらがって…
菜緒の目から1筋の涙が
頬を伝った…。

「泣くなや!!何であんな
最低な奴のために泣くんや!!
泣かんでええやろ!!
菜緒…お願いやから
泣かんといてや…ほんま…」

海斗は菜緒の涙を見た瞬間、
菜緒をぎゅっと強く
抱きしめてくれた。
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