想文-*ソウブン*-
「海斗…菜緒もう慶太先輩、
無理だよ…
慶太先輩に告られて、
まぁ-いっかなって
軽い気持ちだったけど…
いつの間にかハマってた…」

「菜緒はどないするん?
このまま知っといて
付き合うとかありえんやろ…」

海斗は腕の中に菜緒を
すっぽり包んだまま
少し震えた声で言った。


「…海斗、今日だけでいいから
菜緒の彼氏役、やって?
慶太先輩と、別れるから…」

菜緒は海斗から離れ、
涙を拭いながら言った。

「…おう、わぁ-った。
後悔せぇ-へんか?」

海斗は少し不安げに、菜緒を
まっすぐと見てくれた。

「うん、海斗がいてくれるなら
菜緒は大丈夫…だと思うよ。」
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