夜宙と星の交わりは...
外見だけでもすごいのに、中に入ったらもっと凄かった。
銀色に輝く噴水に色とりどりのバラの花たち、そしてその奥にある大きなお屋敷。
これが社長の家なのかと思いきやどうやら違うようだ。
社長の隣にいる執事さんのような人が案内をしてくれたのだが、あれは、娘さんのはなれだそうだ。
今度こそ本当のお家に着いたそうだ。
家の中に入るとまたまたゴージャスな家具たち...
私はこんなところにいていいのか。
お父さんはなんて相手に私のことを話してしまったのだろうか。
そんなことを考えていたら、ふいに社長に話しかけられた。
「ところで、ここに来てもらった理由じゃがな...」
と言ったところで、執事さんとアイコンタクトをとった。
すると、1人の女の子が連れられてきた。
白い肌に黒くて腰まである長い髪大きな目。こんなに美人な子が存在していたんだと思った。
「これは私の娘『南坂 星(みなみざか せい)』じゃ。よぞらさんと同じ高校2年生。
この子は人見知りでな。
お父さんの話をきくかぎり、仲良く出来そうだったから、この子と友達になって欲しいのじゃ。」
「はい?」
私は驚いた。
友達?こんな私と差がある子が?
というか、反応に困る。
「あの、友達っていっても、あまりここには来れないし学校も違うし難しいのでは無いでしょうか。」
ほぼ無理ですと言ってるようなものだが、本当のことだ。
「その事はちゃんと考えておる。」