春色のletter

「あ、夜梨」


「う、うん」


絵里に押された時は、ちょっと尻込みした。


人混みをかき分け、そのプラカードを持った男子の先輩が私たちの目の前に現れた。


その時、そこだけ空間が空いて、私たちだけが浮いている感じだった。


目が合った。
< 101 / 487 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop