春色のletter
第3章 思い出した気持ち
私はソファに座ってハルの手紙を見つめていた。


「なんで届いたんだろう?」


と、思ったけど、ふと気付いた。


「あ、転送か…」


よく考えたら、引っ越しの時、新しい住所へ転送の届けをするのは普通のことだ。


自分は実家から引っ越してきて以来ずっとここにいるし、そのことに気が付かなかった。


でも、内容が私の手紙の返事かどうかはわからない。


私は、着替えないまま、その手紙をレターオープナーで開けた。
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