春色のletter
「竹村さん、すごい…」
彼女が尊敬の眼差しで私を見た。
「そうですか?あなたの音源を既に聴かせてもらっているので」
「なんか、私の曲を全て理解してもらったような気がします」
「誉め過ぎですよ。でも、前はmisakiさんに怒られたのよ」
「ほんとですか?」
「ほんとほんと。だからそれ以来、心を入れ替えたの」
確かに、今は信頼を得て仕事をするのが気持ちよかった。
「ほら、良いモノを考えましょう」
「はい」
それから予定を越えて2時間ほど話し込んでしまった。