春色のletter
約1年振りの再会は、私の心の中の垣根を取り払っていた。


傍にいながら一緒でなかった気持ちを、素直な気持ちに変えた。




「ほんと、久しぶりだね」


「うん。元気そうね」


「まあね」


彼は前のように笑った。


つられて私も笑った。


「大学楽しい?」


「うん、楽しいよ」


そう言ってハルが私の横に視線を向けた。


「あ…」
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