春色のletter
それから、4,5日に1回の手紙のやり取りと、たまに架ける電話が二人を繋ぐ糸だった。


当時はまだ二人とも携帯を持ってなかった。


下宿の電話は長時間話せないので、ちょっと歩いたところにある電話ボックスから架けなければいけない。


だから、手紙の方が主だった。


そのうち、文面から見えるハルの様子がおかしくなってきた。




『あいつ、けっこう寂しがり屋なんだよね…』




さつきさんの言葉が思い出された。
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