春色のletter
カラン。


「こんばんわ」


「いらっしゃい。お、3人?珍しいね」


「わお、いいお店ですね~」


misakiさんがくるりと回った。


「あれ?misakiさん?」


星影さんがちょっと驚いた顔をした。


「あれ?知ってるの?」


「何言ってんの、夜梨子ちゃん。自分の仕事だって言って、俺にCDくれたじゃん」


「あ、そうだった…」


「いい曲ばかりだよね」


星影さんがmisakiさんに微笑んだ。


「え?本当ですか?ありがとうございます!」


misakiさんも嬉しそうに笑った。


「星影です」


彼が差し出した手をmisakiさんは素直に握った。


「そして、こちらもアーティストの岡田淳さん」


「岡田です」


「よろしく」


星影さんは、彼女とも握手した。


misakiさんは星影さんの前のカウンターに座った。


私と淳さんもその隣に腰掛けた。
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