春色のletter

何杯目かわからなくなった頃、misakiさんの表情に気が付いた。


(まあ、星影さんだもんね…)


「じゃあ、ごめん。私はそろそろ帰るね」


「あ、何かこっちから誘っておいてすみません」


misakiさんが、自分の世界に入っていたコトにちょっとあわてた。


「いいよ。淳さんといっぱい話したし。ね?」


「はい♪」


淳さんも笑顔で答えた。


「夜梨子さん、素敵な店を紹介してもらってありがとうございました」


淳さんはマイペースだった。


「時間大丈夫なら、あなたたちは楽しんでね」


私はお会計をしてもらうと二人に手を振った。
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