春色のletter

「何で?」


「さあ、冷たいうちに一気に飲んで」


私は、戸惑いながらも、そのグラスに口をつけた。


最初の一口が喉を通り始めると、その喉ごしの良さに、つい、ぐいぐいと一気に空けてしまった。


「ぷっはぁあ~、…うまい!」


「だろ?」


「あははは…」


ふわぁとなったのと引き替えに、何か緊張が解けた。
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