春色のletter
「彼女は一人で生きていける女性だけど、俺はそれを見守りたい。彼女が帰ってくる場所として生きていきたい…という感じかな」


彼はまたグラスを磨き始めた。


「その話、misakiさんにも?」


「ああ」


私のグラスの氷がカランと音を立てた。


その音に無意識に視線が釘付けになった。
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