春色のletter

「村山さんは、御厨珈琲をお願いできますか?」


「え?私?それは夜梨子ちゃんの方が…」


まだ、個別の企画を任されたことがない彼女は少し戸惑っていた。


「いえ、今回は私はマネジメントで皆さんのサポートをします。気にしないで、どうぞよろしくお願いします」


「いいの?私なんかで」


「村山さん、自信を持って」


「相曽さん、フォローを」


「はい。村山さん、よろしくお願いします」


「うん、こちらこそ」


頼りになる相曽さんを見て、村山さんも笑顔になった。


「後の人は、全てのサポートをお願いします。佐伯さんが戻るまで、みんなでがんばりましょう!」


「はい!」


みんなは一斉に自分の仕事を始めた。


この雰囲気、きっと全てがうまくいくはず。


私はそう信じられた。
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