春色のletter

「何やってるんだい?」


コンビニ帰りの砂羽さんがいた。


「あ、いや、これは…」


「もしかして、スキップができないのかい?」


「あ、いや…これは…」


「こうだよ」


そう言うと砂羽さんは、何でもないとばかりに真顔でスキップした。


「じゃあね」


「ちょっと待ったぁあ-!!」


「これでも忙しいんだよ」とぶつぶつ言う砂羽さんを引き留め、私はスキップを教わった。
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