春色のletter
第7章 広がる風景
ハルからの手紙が途絶えて、もう1ヶ月。
私は自分を失いかけていた。
「夜梨…なんでここにいるんだ?」
出掛けていた佐伯さんが戻って来るなり言った。
「え?」
「諏訪山ワインの打ち合わせはどうした?」
「あ!!」
慌てて時計を見た。
「こ、こんな時間…」
「急いで行ってこい。しっかり謝れ」
「はい!」
私は荷物を鞄に詰め込むと飛び出した。
(何をやってるんだ私…)
私は自分を失いかけていた。
「夜梨…なんでここにいるんだ?」
出掛けていた佐伯さんが戻って来るなり言った。
「え?」
「諏訪山ワインの打ち合わせはどうした?」
「あ!!」
慌てて時計を見た。
「こ、こんな時間…」
「急いで行ってこい。しっかり謝れ」
「はい!」
私は荷物を鞄に詰め込むと飛び出した。
(何をやってるんだ私…)