春色のletter
オフィスに戻ると、佐伯さんにそのことを話した。


「わかった。明日にでも行ってこい」


彼はそう言ってくれた。


「はい」


本当はすぐに飛び出したかったけど、それなりに準備もある。


まず、諏訪山ワインの工場に電話をしてみた。


工場長に代わってくれて、事情を話して明日伺いたい旨伝えたら、さすがにまだ実久さんから連絡がいってなかったようで、少し戸惑っているようだったが、見学はいつものことらしくOKをもらった。
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