春色のletter

「なあ、実緒。おまえはこれを見てどう思った?」


「もちろん、これからの諏訪山ワインがどんな会社になるか見えた気がしました。ロゴを含めてすばらしいCIです」


「そうだな」


「それに、あの実久があれだけうちの会社のために動いたのを初めてみました。竹村さんのおかげですね」


「まあ、そうだな。私も驚いたよ」


「え?実久さんは、すごく愛社精神があるように見えましたが…」


「それは本当に最近なんですよ」


実緒さんが笑った。


「そうだったんですか」


「受付もいやいやだったな…」


社長が腕組みをしてうなった。
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