HARUKA~恋~
※
「なんか、知らない内に蒼井さんと一緒に時間を過ごすようになったよね」
「うん…。私も知らず知らずの内に遥奏くんと宙太くんの間に入っちゃったって感じで、邪魔しちゃったかなぁ…なんて時々思うけど」
「そんなこと無い!」
遥奏くんが取り乱して急に大声をあげた。
驚きの余り、まばたきの回数が一気に増える。
金魚のように口をパクパクさせて必死に酸素を探した。
「あっ…ごめん。―――いやあ、その…、蒼井さんにそんなこと思わせてるって知って焦ったっていうか…。ホント、全然気にしなくて良いよ。邪魔なんて思ったことないし」
「そっか…ありがとう」
照れ笑いを浮かべながら私は素直な気持ちを伝えた。
本当に本当に、ほんっとおに、こうして遥奏くんのとなりにいられるのが幸せだから。
私が1人でにやけていると、突然風がビューっと吹いてきた。
砂が舞い上がり、視界が不鮮明になる。
目をこじ開けようとしても、砂が入ってきそうで開けられない。
ドサッ―――――
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
砂嵐が収まり、目を開けると、目の前に彼の麗しくて真剣で、今にも私の心を射抜きそうな彼の顔があった。
砂の上、血が沸騰し、全身の感覚が麻痺していた。
探し求めていた太陽に月は手を伸ばす。
その手を優しく、暖かな太陽が握り締める。
「蒼井さん…オレのものにして良い?」
午前0時。
太陽と月が重なり、月食が起こった。
「なんか、知らない内に蒼井さんと一緒に時間を過ごすようになったよね」
「うん…。私も知らず知らずの内に遥奏くんと宙太くんの間に入っちゃったって感じで、邪魔しちゃったかなぁ…なんて時々思うけど」
「そんなこと無い!」
遥奏くんが取り乱して急に大声をあげた。
驚きの余り、まばたきの回数が一気に増える。
金魚のように口をパクパクさせて必死に酸素を探した。
「あっ…ごめん。―――いやあ、その…、蒼井さんにそんなこと思わせてるって知って焦ったっていうか…。ホント、全然気にしなくて良いよ。邪魔なんて思ったことないし」
「そっか…ありがとう」
照れ笑いを浮かべながら私は素直な気持ちを伝えた。
本当に本当に、ほんっとおに、こうして遥奏くんのとなりにいられるのが幸せだから。
私が1人でにやけていると、突然風がビューっと吹いてきた。
砂が舞い上がり、視界が不鮮明になる。
目をこじ開けようとしても、砂が入ってきそうで開けられない。
ドサッ―――――
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
砂嵐が収まり、目を開けると、目の前に彼の麗しくて真剣で、今にも私の心を射抜きそうな彼の顔があった。
砂の上、血が沸騰し、全身の感覚が麻痺していた。
探し求めていた太陽に月は手を伸ばす。
その手を優しく、暖かな太陽が握り締める。
「蒼井さん…オレのものにして良い?」
午前0時。
太陽と月が重なり、月食が起こった。