HARUKA~恋~
「晴香ちゃん、そろそろ終わって良いよ~。カレシと楽しんで来なよ!」
「はい。もちろん、そのつもりです!」
日向さんに見送られ、私はこの前買った新しいスカートを着て約束の場所に向かった。
空からはふわふわと粉雪が舞い降りて来ていた。
ホワイトクリスマス…
私の胸の高鳴りは最高潮に達した。
午後5時15分37秒。
遥奏はいつも通り、約束の時間を10分以上遅れてやって来た。
「ごめん。宙太が調子に乗って時間過ぎてもマイク離さないで歌い続けてたら、こうなっちゃった。ほんと、ごめん」
「また宙太くんか…」
「クリぼっちはこたえるんだろうな」
「宙太くんの気持ち、分からなくも無いけど」
聖なる夜まで彼に邪魔されたくない。
私は初めて、自分から遥奏の大きな手のひらを握った。
「今日は素直だね、ハル」
「失礼な!いっつも素直だよ」
こんなやりとりが出来るなんて、私は幸せ者だ。
カレカノの甘いやりとりが、まさか自分自身で実行出来るとは、夢にも思っていなかった。
「よし、じゃあ、あそこ目指すよ」
遥奏の指の先には、幼い頃、二度と乗るもんかと言い放った、心臓破りのヤツが待ち受けていた。
「はい。もちろん、そのつもりです!」
日向さんに見送られ、私はこの前買った新しいスカートを着て約束の場所に向かった。
空からはふわふわと粉雪が舞い降りて来ていた。
ホワイトクリスマス…
私の胸の高鳴りは最高潮に達した。
午後5時15分37秒。
遥奏はいつも通り、約束の時間を10分以上遅れてやって来た。
「ごめん。宙太が調子に乗って時間過ぎてもマイク離さないで歌い続けてたら、こうなっちゃった。ほんと、ごめん」
「また宙太くんか…」
「クリぼっちはこたえるんだろうな」
「宙太くんの気持ち、分からなくも無いけど」
聖なる夜まで彼に邪魔されたくない。
私は初めて、自分から遥奏の大きな手のひらを握った。
「今日は素直だね、ハル」
「失礼な!いっつも素直だよ」
こんなやりとりが出来るなんて、私は幸せ者だ。
カレカノの甘いやりとりが、まさか自分自身で実行出来るとは、夢にも思っていなかった。
「よし、じゃあ、あそこ目指すよ」
遥奏の指の先には、幼い頃、二度と乗るもんかと言い放った、心臓破りのヤツが待ち受けていた。