美称・臥龍 喬子の生き様
スカウトの男性,高沢から言われた、とある高級ホテルに着く。
ロビーへと入り、高沢から聞いた風貌の男性を 見渡しながら探すが、見当たらない。
聞いた風貌の特徴は、
グレーの頭髪で恰幅の良い 煙管を吸う中高年男性。
それらしき男性が居ないので、
喬子は、フロントで尋ねてみた。
すると、
直ぐ様「久我山様より承っております。お部屋で御待ちです」と、号数を告げられた。
“え…、いきなり…部屋に来い って、、?、、”
戸惑う喬子に エレベーターが不明なのかと丁寧に知らせるフロントマン。
喬子は、不思議さを感じながら歩み、エレベーターに乗った。
ボタンを押し、静かに扉が閉まる。
程無くして 31階へと着き、扉が開き、
喬子は、
最上階であることにも 不思議さを感じながら
ゆっくりと歩き出し、
久我山の待つ部屋の 扉の前に立った。
そして、
ノック出来ずに立ち尽くす。
すると、
突然に 扉が開いた。
思わず驚く、喬子。
そんな喬子の目の前に 笑顔で現れた久我山は、
「やっと会えた!さぁ、どうぞ入って」
と促した。
初対面でいきなり促されて、
やはり躊躇する、喬子。
そんな表情を見て、久我山は、
「やはり、非常に美しい。私の目に狂いはなかった。
さぁ、入って!
美しすぎる君を招くに 相応しい部屋だろう?」
と、どや顔で言った。
喬子は、
そんな言葉を聞きながら、やはり入れずにいる。
すると、
不思議に思った様子で、
久我山は、声のトーンを落として
喬子に言った。
「素敵すぎて驚いてるのか?
驚くのは構わんが、さぁ入って。
此処へ来たということは、
君も わかって来たということだ、ん?」
“え…
あぁ! そういうこと。 なるほど”
喬子が事態を飲み込んだと同時に、
久我山は、喬子の腕を掴んだ。
「私に付いてれば、良い仕事が順調に来る」
“なっ!?”
喬子は驚愕し、
渾身の力を振り絞って 自分の腕を掴む 久我山の手を捻り上げた。
久我山は、咄嗟の痛みに叫び、手を離す。
喬子は、ざまぁみろ!とばかりに
久我山に 唸る様なトーンで言った。
「プロの久我山さんよ、
話の前後が 逆だ。
私が納得する仕事、貴方、
持って来れるかなぁ。
私を抱きたければ、
先ずは、
仕事を持って来な」
痛む手首を庇いながら 憎らしそうに見上げる久我山を横目に、
喬子は、
その場から 立ち去った。
ーーー
ロビーへと入り、高沢から聞いた風貌の男性を 見渡しながら探すが、見当たらない。
聞いた風貌の特徴は、
グレーの頭髪で恰幅の良い 煙管を吸う中高年男性。
それらしき男性が居ないので、
喬子は、フロントで尋ねてみた。
すると、
直ぐ様「久我山様より承っております。お部屋で御待ちです」と、号数を告げられた。
“え…、いきなり…部屋に来い って、、?、、”
戸惑う喬子に エレベーターが不明なのかと丁寧に知らせるフロントマン。
喬子は、不思議さを感じながら歩み、エレベーターに乗った。
ボタンを押し、静かに扉が閉まる。
程無くして 31階へと着き、扉が開き、
喬子は、
最上階であることにも 不思議さを感じながら
ゆっくりと歩き出し、
久我山の待つ部屋の 扉の前に立った。
そして、
ノック出来ずに立ち尽くす。
すると、
突然に 扉が開いた。
思わず驚く、喬子。
そんな喬子の目の前に 笑顔で現れた久我山は、
「やっと会えた!さぁ、どうぞ入って」
と促した。
初対面でいきなり促されて、
やはり躊躇する、喬子。
そんな表情を見て、久我山は、
「やはり、非常に美しい。私の目に狂いはなかった。
さぁ、入って!
美しすぎる君を招くに 相応しい部屋だろう?」
と、どや顔で言った。
喬子は、
そんな言葉を聞きながら、やはり入れずにいる。
すると、
不思議に思った様子で、
久我山は、声のトーンを落として
喬子に言った。
「素敵すぎて驚いてるのか?
驚くのは構わんが、さぁ入って。
此処へ来たということは、
君も わかって来たということだ、ん?」
“え…
あぁ! そういうこと。 なるほど”
喬子が事態を飲み込んだと同時に、
久我山は、喬子の腕を掴んだ。
「私に付いてれば、良い仕事が順調に来る」
“なっ!?”
喬子は驚愕し、
渾身の力を振り絞って 自分の腕を掴む 久我山の手を捻り上げた。
久我山は、咄嗟の痛みに叫び、手を離す。
喬子は、ざまぁみろ!とばかりに
久我山に 唸る様なトーンで言った。
「プロの久我山さんよ、
話の前後が 逆だ。
私が納得する仕事、貴方、
持って来れるかなぁ。
私を抱きたければ、
先ずは、
仕事を持って来な」
痛む手首を庇いながら 憎らしそうに見上げる久我山を横目に、
喬子は、
その場から 立ち去った。
ーーー