二人だけの約束

「ねぇ、みんな揃ったからパーティー始めよう！」

凛ちゃんがワクワクした様子で言った

「そうだね。始めようか」

私は子ども達の方を向いて

「雪翔、パーティー始めるから遊びは一回やめて席について」

雪翔にそう言うと

「はーい。みんなパーティー始めるから席についてだって」

すると子ども達はそれぞれの親の間の席に座った

みんな素直でいい子だな

そう思いながら私は料理を並べた

「うわぁー！すごいね！雪菜！」

「なんか誕生日パーティーみたいだな」

「なんかバイキングみたいだね」

「ヤベー、めっちゃテンション上がる！」

なんか優斗くんのセリフは高校の時も聞いたことある気がするけど…

ま、いっか

「お前、さすがに作りすぎじゃねえか？」

翔は料理を見て目を大きく見開きながら言った

「…私も作った後でそう思ったんだ。みんなが来るって思ったら張り切っちゃって夢中で作ったから。気づいたらこんなにたくさんになってて」

理由を説明したら

「はぁ。お前な、楽しみなのはわかるけど少しは量とか考えろよな。たくさん残ったらどうするんだよ？」

翔は呆れながら言った

「うぅ…ごめんなさい」

あーあ。翔に怒られちゃった

「まぁまぁ。翔くんもそんなにカリカリしないの。私たちのために作ってくれたんだし、それに残っても何個かに分ければ持ち帰りもできるしね。問題ないよ。さ、せっかくだから楽しもう！」

凛ちゃんが明るくいってくれたから少しは気が楽になった

「じゃあ、始めましょうか」

梨華ちゃんの言葉でホームパーティーが始まった