二人だけの約束
学校に着くと
「桐ヶ谷くん、ちょっとだけ話せる?」
雪菜の友達の入谷と市原が話しかけてきた
「あぁ。いいよ」
そう言って二人について行くと着いたのは屋上だった
「雪菜ちゃんの記憶がない原因本当は話しちゃいけないんだけど雪菜ちゃんすごく悲しんでたし、雪菜ちゃんの暗い顔見たくないから話すね。」
と市原が言った
「雪菜ちゃん、小さい頃幼なじみと遊んでたとき何かのきっかけで事故にあったんだって。それでその時のショックと幼なじみがいきなり引っ越したっていうショックが重なって記憶をなくしたんだって。だから雪菜ちゃんの中にはその幼馴染みとの記憶はないの。雪菜ちゃんは気にしてないって言ってたけど、本当はその幼なじみを恨んでると思う」
ズキン…
市原の言葉でなぜか俺は傷ついた
雪菜が俺を恨んでる
それは俺が一番わかってる
「…どうして雪菜がその幼なじみを恨んでると思うんだ?」
俺はなるべく平静を装って言った
「だって、その幼なじみが雪菜になにもしなければ事故は起きなかったかもしれないのに何かしたから事故に遭ったんでしょ?それなら幼なじみを恨むのは当たり前でしょ?」
今まで黙ってた入谷が静かに言った
その通りだ
俺があのとき普通に遊んでいれば
もっと前に引っ越すことを伝えていたら
雪菜は事故に遭わなかったかもしれない
そう思っていたら
「で、確認なんだけど」
市原が少し低い声で言った
「その幼なじみってまさか桐ヶ谷くんじゃないよね?」
市原は俺を疑ったような目で見ていた
入谷はなんか心配したような顔をしていた
これは騙せねぇな
俺が答えようと口を開こうとした時
「二人とも、もういいよ!」
するとドアの方から声がした
振り向くとドアのところに雪菜がいた
「雪菜?お前いつから」
俺は混乱しながらも問いかけた
「ごめんね。屋上に行くのが見えたからあとつけて話しずっと聞いてた」
雪菜は申し訳なさそうに言った
「凛ちゃん、梨華ちゃんもうやめよう?幼馴染み探すの。その幼馴染みだって事故になるなんて思ってなかっただろうし、誰も悪くないし、私も気にしてないから。ね?」
雪菜がそう言うと
「…そう…だね。雪菜ちゃんがいいなら、私たちが無理に探し出しても意味ないね」
梨華ちゃんはさっきの怒った顔ではなくなった
「桐ヶ谷くん、ごめんなさい。嫌な思いさせちゃって」
「ごめんなさい。桐ヶ谷くん」
市原と入谷が俺に頭を下げてきた
「…いや、別に気にしてないから」
俺は出来るだけ笑顔で言った
「あ、もうすぐでチャイムなっちゃうからいこ?」
雪菜が俺たちにそう言った
「あ!ほんとだ!急がなきゃ!」
俺たちは教室まで急いだ
「なぁ、よかったのか?ほんとに」
俺は走りながら雪菜に聞いた
「うん。だって二人と喧嘩してほしくないから」
雪菜はニコって笑った
まあ、でもとりあえず収まったからいいかもな
「桐ヶ谷くん、ちょっとだけ話せる?」
雪菜の友達の入谷と市原が話しかけてきた
「あぁ。いいよ」
そう言って二人について行くと着いたのは屋上だった
「雪菜ちゃんの記憶がない原因本当は話しちゃいけないんだけど雪菜ちゃんすごく悲しんでたし、雪菜ちゃんの暗い顔見たくないから話すね。」
と市原が言った
「雪菜ちゃん、小さい頃幼なじみと遊んでたとき何かのきっかけで事故にあったんだって。それでその時のショックと幼なじみがいきなり引っ越したっていうショックが重なって記憶をなくしたんだって。だから雪菜ちゃんの中にはその幼馴染みとの記憶はないの。雪菜ちゃんは気にしてないって言ってたけど、本当はその幼なじみを恨んでると思う」
ズキン…
市原の言葉でなぜか俺は傷ついた
雪菜が俺を恨んでる
それは俺が一番わかってる
「…どうして雪菜がその幼なじみを恨んでると思うんだ?」
俺はなるべく平静を装って言った
「だって、その幼なじみが雪菜になにもしなければ事故は起きなかったかもしれないのに何かしたから事故に遭ったんでしょ?それなら幼なじみを恨むのは当たり前でしょ?」
今まで黙ってた入谷が静かに言った
その通りだ
俺があのとき普通に遊んでいれば
もっと前に引っ越すことを伝えていたら
雪菜は事故に遭わなかったかもしれない
そう思っていたら
「で、確認なんだけど」
市原が少し低い声で言った
「その幼なじみってまさか桐ヶ谷くんじゃないよね?」
市原は俺を疑ったような目で見ていた
入谷はなんか心配したような顔をしていた
これは騙せねぇな
俺が答えようと口を開こうとした時
「二人とも、もういいよ!」
するとドアの方から声がした
振り向くとドアのところに雪菜がいた
「雪菜?お前いつから」
俺は混乱しながらも問いかけた
「ごめんね。屋上に行くのが見えたからあとつけて話しずっと聞いてた」
雪菜は申し訳なさそうに言った
「凛ちゃん、梨華ちゃんもうやめよう?幼馴染み探すの。その幼馴染みだって事故になるなんて思ってなかっただろうし、誰も悪くないし、私も気にしてないから。ね?」
雪菜がそう言うと
「…そう…だね。雪菜ちゃんがいいなら、私たちが無理に探し出しても意味ないね」
梨華ちゃんはさっきの怒った顔ではなくなった
「桐ヶ谷くん、ごめんなさい。嫌な思いさせちゃって」
「ごめんなさい。桐ヶ谷くん」
市原と入谷が俺に頭を下げてきた
「…いや、別に気にしてないから」
俺は出来るだけ笑顔で言った
「あ、もうすぐでチャイムなっちゃうからいこ?」
雪菜が俺たちにそう言った
「あ!ほんとだ!急がなきゃ!」
俺たちは教室まで急いだ
「なぁ、よかったのか?ほんとに」
俺は走りながら雪菜に聞いた
「うん。だって二人と喧嘩してほしくないから」
雪菜はニコって笑った
まあ、でもとりあえず収まったからいいかもな