二人だけの約束
数時間後─

ようやく私たちは沖縄についた

「あ〜つ〜い〜よ〜」

凛ちゃんは手で顔を仰いでいた

「凛、暑いの?じゃあ俺も仰いであげる」

すると蓮くんは何故かうちわを持っていて凛ちゃんに向かって仰いでいた

凛ちゃん達ラブラブだな

そう思っていると

「あのーラブラブなところ悪いんだけどそろそろ別荘にいかない?他の皆も暑いだろうから」

凛ちゃん達に遠慮がちに梨華ちゃんが言った

「あ、ごめん。つい…」

凛ちゃんが申し訳ない様子で言った

「まぁ、仲良いのはいいことだけどね。さあ行こう?」

「うん」

「りょーかい」

「おう」

「あぁ」

「さんせー」

私と凛ちゃん、蓮くん、翔くん、一条くんが一斉に返事した

歩くこと10分─

「ここだよ」

梨華ちゃんに言われてついた先は

「「「「「ひ、広い‼」」」」」

別荘とは思えないほど広いお城みたいで庭もあって大きなプールまである

梨華ちゃん家ってそんなにお金持ちなの?

「みんな固まりすぎ。とりあえずなか入ろう」

梨華ちゃんは躊躇いもなくなかに入っていく

私たちも驚きながらも中に入った

「うわー中もすごいね‼」

凛ちゃんが声をあげて言った

中はキラキラしていて天井にはシャンデリアがある

もう驚きのあまり声が出ない

「みんな驚きすぎ!まぁ、初めてだから仕方ないか。じゃあ部屋のカギ配るね」

そう言い梨華ちゃんはみんなにカギを配った

「今日は皆長いフライト時間に着いてすぐ歩いたから疲れたでしょ?だから明日から遊ぼっか」

明日の朝水着に着替えてここに集合することにした

話し合ったあと梨華ちゃんはすぐ部屋に入った

「な、なんかすごいところ来ちゃったね」

「うん、まさか梨華ちゃんがお金持ちだったなんてビックリだよ」

私と凛ちゃんは小声で話した

「凛の友だちかなりすごいな」

「ヤバイなー‼俺マジ興奮してる!」

「……とりあえず部屋探して荷物を何とかしねぇとな」

翔くんの一言でみんなハッとして部屋を探し始めた

「えーっと137は…あ、あった!」

私は部屋を見つけて中に入った

「うわぁ…広い」

部屋の中は一人部屋とは思えないほど広く、白に統一されていた

「さてと。服をクローゼットに入れて明日の支度して早く寝なきゃ!」

私はバックの中から服を取り出し明日の支度してすぐ布団に入り眠りについた

ー翌朝ー

「ふぁ〜。さて、早く着替えよう。」

私は水着に着替えて必要なものを持って鍵を閉めた

そして集合場所に向かった

集合場所に行くとそこにはまだ一条くんしかいなかった

「あ、一条くん。早いね」

「ああ、如月さんか。俺、楽しみすぎて早く起きたからね。如月さんも早いじゃん!あと名前は優斗でいいから」

「分かった。よろしくね。優斗くん!私のことも雪菜でいいから」

「オーケー‼よろしくな、雪菜ちゃん!」

二人で話していると

「お待たせー‼雪菜!」

2階から凛ちゃんと蓮くんが笑顔で降りてきた

「凛ちゃん、水着かわいいね!」

凛ちゃんの水着は水色の水玉模様で白いフリルのついたいわゆるビキニだった

「えへへっ ありがとう‼これ蓮が一緒に選んでくれたんだ!」

凛ちゃんが蓮くんが見ながら言うと蓮くんは頬を赤らめていた

蓮くんの照れた顔初めて見たかも

そんなこと思っていたら

「あっ!みんな早いね‼」

「……」

梨華ちゃんが走って私たちのところに来てその後ろから翔くんが歩いてやって来た

「!!」

翔くんを見て私は驚きのあまりに声がでなかった

し、翔くんがいつもよりか、か、かっこいい‼

あまりのかっこよさに見つめていると

ドキッ

…あれ?

なんか前にもこんなことあったような…

なんだろう?この感情

なんか最近よくドキッとするんだよね

それも翔くんに対して

なぜだろう?

まぁ、今は気にしなくていっか

わたしは考えるのをやめて凛ちゃん達を見た

「梨華ちゃん!水着すごく似合ってる‼THEっ大人って感じだよ‼」

凛ちゃんは梨華ちゃんをまじまじ見ながら言った

「凛ちゃん…そんなに見ないでよ。なんか恥ずかしい…」

梨華ちゃんがちょっと顔を赤くした

「翔!早く海行こうぜ‼」

「優斗、テンション高いな。少し落ち着けないの?」

「だって沖縄だぞ‼しかもほとんどタダだぞ‼こんなこと滅多にねぇからちゃんと楽しまねえと損だろ?」

翔くんと優斗くんが笑いながら話していた

「一条くん。今から行くからそんなに焦らないで」

梨華ちゃんが優斗くんをなだめるように言った

「マジか!ならよかった!あっ、それとさっき雪菜ちゃんにも言ったけど俺のことは優斗でいいから。苗字で呼ばれるのあまり好きじゃないから」

優斗くんが笑顔で言った

「あっうん。分かった」

「りょーかいだよ!優斗くん」

「よろしく。優斗」

梨華ちゃん、凛ちゃん、蓮くんが一斉に返事した

「どうせならみんなのことを名前で呼ぼうよ!夏休み一緒に過ごすんだし、その方が親近感わくし!」

すると凛ちゃんが元気よく提案した

「うん。そうだね。せっかくだからそうしよう」

そうして私たちは名前で呼び合うことにした

「よし‼じゃあ海に行こうか」

沖縄の海か…楽しみだな‼

期待を胸に私たちは海へ向かった



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