二人だけの約束
え、久しぶりに?

「あ、そっか。そういえば、記憶無いっていってたな。4歳の時に雪菜が年上の奴に悪口言われてた事があって、そのとき俺がそいつらを追い払ったときも『翔くん、ありがとう。ヒーローみたいだったよ』って言ってたから」

そうだったんだ。うーんやっぱり思い出せないな

「それより、そろそろ戻った方がいいな。皆心配してるだろうし」

「うん、そうだね」

私たちは再び歩き出して皆のところへ戻った


「もー!遅いよ!雪菜ちゃん。どこ行ってたの?お腹すいてたからもう食べちゃったよ」

皆のところに戻ると梨華ちゃんにすごく叱られた

「ごめん。ちょっと迷っちゃって」

「迷ったって雪菜まだ方向音痴なおってなかったんだ(笑)」

凛ちゃんになんかバカにされた気がするのは気のせい?

「なぁ、今から対決しねぇ?」

いきなり優斗くんが言い出した

「対決ってなんの?」

蓮くんが優斗くんに聞いた

「海って言ったら泳ぐに決まってるだろ?男女でペアになって一番早く戻ってきたペアが勝ちってのはどうだ?」

なんか面白そうだな

「俺は別にいいけどほか皆は?」

「私は全然OKだよー」

「私もいいよ。ちょっと運動したいし」

「俺も凛がいいならやる」

おお、皆やる気なんだ

「雪菜ちゃんは?」

優斗くんが私に聞いてきた

「もちろん‼やるよ。泳ぐの好きだし」

全員参加となったのでペアはくじ引きで決まった

凛、蓮ペア

梨華、優斗ペア

雪菜、翔ペア

となった

「凛、絶対優勝しような」

「うん、もちろん‼」

さすが!あの二人は意外と強いかも

「梨華ちゃん、焦らなくていいからね」

「分かってるわよ。優斗くんこそ、最初で体力消費しすぎないでよ」

おお、梨華ちゃんと優斗くん意外と相性いいかも

「おい、雪菜」

「なに?」

「溺れるなよ?(笑)」

なっ!

「溺れないわよ‼水泳習ってたんだから‼翔くんこそ、遅かったら承知しないからね‼」

「は?俺が泳ぐの遅いわけねぇだろ。バーカ」

バ、バカ?

くーっ!ほんとに翔くん意地悪‼

さっきはあんなに優しかったのに!

翔くんまさかの二重人格!?

なわけないか…
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