二人だけの約束
しばらく泳いだはずなのになかなか岩にたどり着かない

おかしいなそんなに遠くないはずなんだけど

不思議に思い海から顔をだすと

「………え」

なんと沖に出ていた

驚いて後ろを見ると

陸からずいぶん離れていた

嘘!なんで!私たしか岩に向かっていたはずなのに…

どおしよう…せっかく翔くんが頑張ってスピードを上げて一位で交代してくれたのに、これじゃ翔くんに顔向けできないよ。

しょんぼりした

でも、まずは陸に上がらないとここにいちゃ行けない

陸に向かっていた泳ごうとしたとき

「あれ?」

泳ぎ疲れたのか足が思うように動かなかった

どおしよう?これじゃあ溺れちゃう

なんとか動かそうとしてもなかなか動かない

「…あ…ヤバい」

すると体はどんどん沈んでいることに気づいた

「誰か!…助けボコボコ…」

『助けて』という前に溺れてしまった

私死ぬのかな?はぁ…もっとやりたいことあったのにな

「雪菜!」

そのとき翔くんの声が聞こえた気がした

あれ翔くんの声がしたような

気のせいかな

私はそこで気を失った
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