二人だけの約束
ー文化祭前日ー

看板や内装が完成に近づいた頃

接客係りの私たちは衣装担当の人達に作って貰った衣装を試着するため男女わかれて着替える事にした

のだけれども

「なに…これ…」

私の衣装はなんとメイド服だった。

しかも、スカートの丈が短すぎ‼

うわー、どうしよう?これじゃ出れないよ‼

「雪菜ちゃん?着替えられた?」

困っていると外から梨華ちゃんの声が聞こえた

あ!そうだった梨華ちゃん待たせてるんだった

「うん。着替えたんだけどあまりにも似合ってなくて…」

丈も短いし

「大丈夫だよ。私も同じだから!」

梨華ちゃんがそう言うので出てみると…

「雪菜ちゃん…凄くかわいいよ‼」

え?かわいい?

「そんなわけないよ。これのどこがかわいいの?衣装はかわいいけど、わたしには合わないよ!」

絶対梨華ちゃんお世辞言ってる

そう言ったら

「もう…雪菜ちゃん無自覚なんだからー」

梨華ちゃんは笑顔で言った

っていうか梨華ちゃんの方がかわいいよ!

梨華ちゃんの衣装はナースさん。

梨華ちゃん大人っぽいし、スタイルいいからピッタリかも‼

それに比べて私は…

私がしょんぼりしていると

「ほら、教室行くよ。みんな待ってるし」

私は手を引かれながら教室に行った
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