二人だけの約束
翔→3票

雪菜→2票

だった

「なんと1票差で桐ヶ谷くんの勝利です。勝利した桐ヶ谷くんには学食1年分無料券が贈られます。桐ヶ谷くん、なにか一言お願いします」

司会の人がマイクを向けると

「皆さんの投票のお陰で改めて、雪菜に想いを伝えることができました!ありがとうございました。」

そう言ってお辞儀をした

最初は嫌がってたのに何だかんだで楽しんでたよね?翔

頭のなかでそんなこと考えてた

「これで今年の後夜祭は終了です。生徒の皆さん遅くまでお疲れ様でした。気を付けて帰ってください」

「はぁ~。疲れた」

「あー。マジあの企画は最悪だったな」

私たちはもうヘトヘトだった

「お疲れ!雪菜、翔くん」

「お疲れ様。雪菜ちゃん、翔くん」

「お疲れ。翔、雪菜ちゃん」

「雪菜ちゃん、翔、おつー」

凛ちゃん、梨華ちゃん、蓮くん、優斗くんが声をかけてくれた

「あ、ありがとう。あ、梨華ちゃん、優斗くん。おめでとう!想いが通じて良かったね!」

「「「おめでとう!」」」

私たちは笑顔で祝福した

「あ、ありがとう…」

「なんか、照れるな」

二人は顔を赤くした

「そういえば、雪菜、お前いつの間にあんな告白の仕方覚えたのか?」

翔は意外だったのか不思議そうに聞いてきた

「あ、あれは、中学の頃冬花と一緒に雑誌の特集に書いてあった女子の告白の仕方を思い出してその通りにやったの」

私がそう言うと

「そういうことか。どおりで雪菜が大胆に見えたわけだ」

翔が納得したように言った

「大胆?」

私大胆なことしたかな?

「会話の途中のしぐさとか、言葉が雪菜にしては大胆だったってこと」

凛ちゃんが小声で説明してくれた

うーん、どこが大胆だったかな?

そんな疑問が残りながら文化祭は幕を閉じた
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