二人だけの約束

愛しの幼なじみ

翔said

今俺の前には大好きな幼なじみが立っている

まるで初めて会ったかのような目で俺を見つめている雪菜

まぁ、忘れられてもおかしくないか

だって俺は6歳の頃雪菜を事故に遭わせてしまったんだから

あの日俺は雪菜に明日引っ越すことともうひとつ《ある約束をした》

でも、雪菜を事故に遭わせてしまった罪悪感と後悔でお見舞いにも行かず俺は逃げるように引っ越した

引っ越した後も俺の罪悪感と後悔が消えることはなかった

何度か忘れようとしたけどできなかった

そして俺はある決意をした

今度は雪菜がこれ以上危ない目に遭わないように俺が側で守る!大好きな雪菜を‼

なんとか親を説得して昨日俺はこの街に戻ってきた

そして今日戻ってきた事を報告するために雪菜の家に来て今に至る

今俺の目の前には長いナチュラルブラウン色の髪に大きな二重の目にきめ細かな肌を持つ美少女になった雪菜がいる

外見はまったく違うけどところどころ面影がある

ただ、なぜ知らないみたいな顔をしたのか気になるが

それよりも会えた方の喜びの方が大きかった
< 7 / 130 >

この作品をシェア

pagetop