二人だけの約束
「大丈夫なわけないでしょ。さっきからずっとあの子が翔くんを独占してるんだから」

梨華ちゃんが怒った様子で言った

私、小春ちゃんに何かしたかな?

嫌われるようなことしたかな?

今までの事を振り返っても何かした覚えがない

一人でグルグル考えていると

「雪菜?大丈夫か?」

翔が私を心配そうな目で見ていた

「え?何が?」

私は訳が分からず尋ねると

「いや、さっきから暗い顔してるから」

翔と小春ちゃんのせい何て言えないよ

「…なんでもない」

イライラしていたせいか

そっけなく返してしまった

「そうか?ならいいけど」

翔はそう言うとまた小春ちゃんの話しに耳を傾けていた

結局翔とはほとんど話せないまま昼休みは終わった
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