二人だけの約束
でもこの事はまだ翔には言ってない

だってそんなこと言ったら

『そんなの、客寄せの口実に決まってんだろ。真に受けるなんて雪菜はバカだな』

とか言いそうだしね

私だって本当にそうなるか分からないけどせっかくのクリスマスだからこういうのを信じるのも

たまにはいいよね?……

そう思いながらイルミネーションまでの道を歩く

夜の町もクリスマスだと綺麗に見えるな

「お、そろそろ着くぞ」

翔に言われて前を見ると大きなクリスマスツリーが目の前に現れた

時間を見るとちょうどイルミネーションの1分前だった

「間に合ったな」

「うん」

するとクリスマスツリーが光り、イルミネーションが始まった
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