幸せの構図
「ひろし君は素朴な男の子だったよ。いっつも同じジーパン履いててね。特に何が目立つ子でもなかったんだけど、不思議な存在感があったかな。おすみは彼と出会ってからいっつも彼のことを私に聞かせていたもの。その時、おすみと同じクラスにかっこいい男の子がいてね、てっきり周りはその彼とおすみがつき合うもんだと思ってた。美男美女って感じかな。実際仲も良かったんだよ。
ところがおすみは素朴なひろし君に惹かれていったんだね。でも何にも言えずに学園祭も終わって彼との接点がなくなって悲しんでたんだ。それで彼女主催で彼女の部屋でヤケ酒を飲む会をしたんだ。
< 193 / 596 >

この作品をシェア

pagetop