幸せの構図
私はついつい強い口調で言ってしまった。
しかし先生はチャキチャキ系の言葉使いではあるが、相変わらず柔らかい口調で話してくれた。

「なんだかわかったような気がするなぁ」

「えっと・・・」

「あなたが彼に黙って出てきてここまで来たこと」

「わかりますか?自分でも完全には説明できない行動を取ってるんですけど」

「そうかもね。あなたの魂があなたにとっての予定通りの行動を取らせているんだと思うわ。あなたが彼とおすみのことを知って、そして全てを認めて、今まで以上により深く強く彼のことを愛そうとしているのよ。もっと言えばあなたはおすみのことさえ愛そうとしているんだよ」

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