幸せの構図
20年も前にここに幸せそうに2人でやってきたひろし君とすーちゃん。一瞬その世界がりつこの中に入ってきた。嫉妬や真似のできない悔しさはなかった。りつこは何故かその若い2人を愛おしく感じた。桶の音が響く高い天井の銭湯で互いの音を探りながら笑顔でカラダを洗ってる姿。一緒に出るための合図。番台のおばちゃんの化粧が濃い謎。訳知り顔でいつも迎えてくれる。
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