幸せの構図
過去を認めた瞬間に、それは未来へも繋がる。

ぽつりぽつり、街に灯りがともり始めた。

りつこは猛烈な疲労感を覚えた。肉体的な疲労ではなかった。短時間であまりに多くの想いを過ごし、時空を越えた思念に何度も触れ、その疲労は極限にまで達していた。
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