幸せの構図
りつこは思考回路をオフにした。

カーテンを閉めて部屋の灯りをつけた。テレビもつけて空気を変えた。ただ一人旅の私でいい。

そのまま部屋の中で裸になり自分を抱きしめた。

ベッドの上にうつ伏せになった。心地よかった。

「ひろし君・・・抱いて」

彼が近くにいるのを感じていた。でも敢えてまだ自ら連絡は取らない。会いたいけど自分の心にムチ打っている。
< 353 / 596 >

この作品をシェア

pagetop