幸せの構図
そのまま真っ白なキティちゃんの財布を片手にもって部屋を出た。キティちゃんの財布は始めてのクリスマスに彼がプレゼントしてくれら大判サイズだ。赤い大きめのリボンがワンポイントで好きだったし、何より彼のプレゼント。愛用しない訳がない。

ラフな格好で見知らぬ東京の街を歩いても恥ずかしくなかった。逆にこの街に住んでると言わないまでも、馴染みの街なんだし、お客さんでいるのには違和感を覚えたかった。
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