幸せの構図
「それは・・・今彼女探し物に行ってるから」

「何を?」

「う~ん、たぶんとっても大切なもの」

「そっか、深くは聞かないよ。ひろしもそろそろ日本酒にする?」


終始笑顔のまゆみに私は救われた。何より周りに皆がいるということがどんなに救いだったか。しかしそれでも揺れ動く感情を完全に封鎖することはできなかった。

「どうして?どうして?幸せじゃなかったのか?辛い思いをしたのか?これからもあの優しい笑顔でまた一人で歩いていくのか?寂しくはないのか?」

何故だか真相を知りたくて仕方なかった。猛烈に知りたかった。
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