幸せの構図
アミーを出て国分寺の一角で立ちすくむ私にりつこから電話がかかってきた。飛びつくようにケータイを手にしたが一呼吸置いてから電話に出た。あの場所に、あの丘に行くというりつこ。
久しぶりの、待ち望んでいた電話だったが感慨を覚えなかった自分が不思議だった。心のどこかでこんなタイミングで電話が来るような気がしていたからだろう。
りつこに丘に行く道順をナビゲートした。普通に、ごく普通にりつこと話しができた。今までのりつこの突飛な行動を非難したり、ようやくかかってきた電話に待ち望んでいた空気満々だったりして冷静さを欠いたような大人げない自分でいるのもイヤだった。だからといって冷静でいる自分は決して演技でもなかったし無理をしている訳でもなかった。ごく普通に恋人からの連絡があった。ただそれだけだった。しかしそう思えたのも電話がきたことによって大きな安心感に包まれたからだろうし、彼女の行き先があの丘だということも、彼女の気持ちなり意図を考えたとき、やはり強く愛されてる自分を感じることができ、今までどおりの当たり前の事として受け止めることができたからなのだろう。
久しぶりの、待ち望んでいた電話だったが感慨を覚えなかった自分が不思議だった。心のどこかでこんなタイミングで電話が来るような気がしていたからだろう。
りつこに丘に行く道順をナビゲートした。普通に、ごく普通にりつこと話しができた。今までのりつこの突飛な行動を非難したり、ようやくかかってきた電話に待ち望んでいた空気満々だったりして冷静さを欠いたような大人げない自分でいるのもイヤだった。だからといって冷静でいる自分は決して演技でもなかったし無理をしている訳でもなかった。ごく普通に恋人からの連絡があった。ただそれだけだった。しかしそう思えたのも電話がきたことによって大きな安心感に包まれたからだろうし、彼女の行き先があの丘だということも、彼女の気持ちなり意図を考えたとき、やはり強く愛されてる自分を感じることができ、今までどおりの当たり前の事として受け止めることができたからなのだろう。