幸せの構図
「そして生まれ変わってまた死んで、また生まれ変わってまた死んで。幼い自分がそんなふうに思ったってことは絶対一つの魂が何度も人間界に現れるって話しですよね。そしてその魂が愛すべき人と出会うのは運命だけど奇跡だって意味わかんないこと言うんです」

「うふふ、相変わらずね。その話しは寝物語で?」

「あ・・・はい、ごめんなさい」

「謝らなくてもいいわ」

「じゃ・・・もう少し話していいですか?」

「是非」

本当に優しい眼差しの笑顔で斜めに私の話を促した。
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